PR

【きつい?】独立行政法人は激務なのか?独法職員が実体験から解説!【部署による】

【きつい?】独立行政法人は激務なのか?独法職員が実体験から解説!【部署による】 独立行政法人への転職
スポンサーリンク

独法暮らしのモリモトです。

「独立行政法人って激務なんですか?」という質問をよく聞きます。

独立行政法人というと仕事がヌルそうなイメージがある一方、難しそうな業務をやっている法人などは「本当に暇なんかいな」と疑問に思われることも無理はないでしょう。

実際、モリモトも転職直前は不安でした。「ド田舎の中小企業でヌルい仕事しかしてなかったから、激務だったら耐えられない…」と戦々恐々としていたことを思い出します。

そして入職して働いていく中で、ある現実を知ることとなります。

本記事ではそんなモリモトの経験を元に、「独立行政法人はきつい(激務)なのか」といった疑問にお答えしていきたいと思います。

スポンサーリンク

結論:きつい(激務)かどうかは部署による

いきなり結論から言うと、きつい(激務)かどうかは部署によります

配属先次第では毎日誰かしらが終電近くまで働いているという激務な部署もあるし、逆に残業なんてほとんどしない超暇な部署というのも存在します。

「独立行政法人によって激務度が違うのではないのか?」と思いますよね。それも多少はありますが、一番影響するのは部署です。なぜ部署によって激務度が異なるのでしょうか。

これは、同じ法人内でも部署によってやっていることが大きく異なるためです。場合によっては「こいつら別会社の人間かよ」と思うレベルで違う業務をやっていたり、話が通じないこともあります。

独立行政法人は通常、いくつかの活動の柱を持っています。この柱をまたぐと別世界になることがあります。さらに、柱の中でも施策の重要度(世間からの注目度だったり、政府のごり押し度合いだったり)が違うので、似た性質の事業であってもその忙しさはガラリと変わるのです。

ですから、「この独法ならきつくないよ!」とか断言することはほとんど不可能なのです。

きつい(激務)部署の例

では、どんな部署がきつい部署なのでしょうか。

これは法人とかにもよると思いますが、いくつかの共通点があるように思います。

代表的なものを3つ紹介してみたいと思います。

きつい部署の例
  • 役所とのやりとりが多い部署
  • 政府の主要施策を担当している部署
  • ステークホルダーが多すぎる部署

それぞれ解説していきます。

きつい部署の例①役所とのやり取りが多い部署

役所、つまり府省庁とのやりとりが多い部署は激務の傾向があります。

これは法人の経営企画部門であったり、各部のいわゆる筆頭課が該当します。これらの部課室は法人評価(主務大臣から独法の業績の評価を受けるための資料作成、会議設定)や予算要求等で役所とのやり取りが多いのです。

役所は「霞が関ブラック」と揶揄されるほど真っ黒な働き方をしている厄介な連中です。我々独法はいわば子会社みたいな位置づけですので、その厄介な働き方に巻き込まれることが多々あります。

例えば、非常識な作業時間の短さで資料提出を求めてくること。深夜に「明日10時必達」みたいな資料作成を求められているのを翌朝見て騒ぎになることはザラです。

まあ、このような部署の場合は救いがあります。それは、繁忙期と閑散期がハッキリしていることです。

役所との接点が多くなる時期が過ぎれば、あとは逆に暇になることが多いです。

モリモトの友人にも経営企画部門の奴がいますが、彼も「あの業務が終わればあとは暇」と言っていました。

きつい部署の例②政府の主要施策を担当している部署

独法で働いていると、たまにニュースで話題になっているような施策が業務として振ってくることがあります。こういった政府の主要施策を実行する部署は総じて激務です。

政府としても力が入っており国民からの注目度もかなり高いので、関係各所との連絡調整だけでもそれなりの労力がかかります。

そもそも話題になるからにはかなり難しい仕事を任されていることもあります。

実名は出せませんが、モリモトの所属法人にも有名な施策をやっている部署があります。ここの超過勤務時間はえげつないことになっています。

モリモト
モリモト

年に一回ある異動希望調査で「その部署興味ない?」とか聞かれますが笑顔でお断りしています

このような部署はやりがいが非常にありますが、やりがいよりプライベートを優先したい私のような方は異動希望を出すべきです。

残業代は100%出ますので、異動が叶うまでは「激務だから法人が迷惑料をくれる」くらいのメンタルで耐えましょう。

間違っても「もう無理だ…転職しよう」などと思わないことです。独法の最大限のメリットである「それなりの収入でまったり」を甘受する前に去ってしまうことだけは避けましょう。

きつい部署の例③ステークホルダーが多すぎる部署

ステークホルダーが多すぎる部署は激務の傾向があります。そして、こういう部署は得てしてハズレ部署です。

関係者が多すぎて各方面に対応する必要がある、関係者間の調整に手こずる等あらゆる面倒な業務が発生し、職員の手が回らなくなるのです。

よくあるのが、その独法がやっている他の事業と似たスキームなんだけど、関係者だけがやたら多いというパターンです。複数の役所が共同でやっている事業であったり、支援事業であれば支援対象者がやたら広範囲であったり等。

こういう筋悪事業は予算もまともにつかないこともあるので人も補充できず、長時間労働が常態化しています。

さらに悪いことに、このようなハズレ部署は外部からはそれとわかりづらいです。

モリモト
モリモト

モリモトも転職前の配属第一希望部署がまさかのハズレ部署でしたよ。初配属がそこにならなくて本当によかった。

異動してきてそうだと気が付いたら、即異動希望を出すべきです。初配属がここだと運が悪く気の毒ですが、ホワイト部署はあるはずなのでここで焦って転職することは拙速です。出戻り(前職に再転職する)とかは悪手ですよ。

おまけ:もしきつい(激務)部署に配属されてしまったら

ここまでも何度か言っていますが、もしきつい激務部署に配属されたら速やかに異動希望を出すべきです。

年に一回ある異動希望調査の他、上司との定期面談で積極的にアピールしましょう。

上司はエスパーではありません。あなたが声に出して言わない限り、あなたが異動したいと思っていることを察してはくれませんよ。

幸い、独立行政法人は異動が多いです。通常2年前後、早ければ1年で異動ということもあります。

モリモト
モリモト

私の最初の直属の上司なんて、異動からちょうど1年でまた異動になっていましたよ(笑)

初配属で激務部署に着任してしまったら辛いかもしれませんが、間違ってもこの時点で転職しようと思ってはだめです。

ただでさえ慣れない環境に慣れようとしている中、転職活動に時間を割くのは時間と労力の無駄です。

また、激務だと思っていても一年半くらい経てば意外と楽勝といったこともあり得ます。独法は変わった組織なので、そもそも慣れるまでに時間がかかることも多いものです。

ただ、2年近く経っても状況が変わらなかったり、異動先でも状況がかわらなければ、ここはやはり転職を検討すべきです。

幸い、独立行政法人から独立行政法人への転職はよく聞く話です。そして、運営の根幹はどの法人も共通しているので、最初の転職の時よりは苦労は少ないはずです。

まとめ

  • 独法は部署によって激務である。部署によってやっていることが全然違うからである。
  • 代表的な激務部署は、①役所とのやりとりが多い部署、②政府の主要施策を担当している部署、③ステークホルダーが多すぎる部署、などである。
  • 激務部署に配属されてしまったら、まずは異動希望を出す。焦って転職してしまっては、独法最大のメリットを甘受できない。

以上がまとめになります。

実はモリモトは激務部署で働いたことはありません。自分にこれほどの運があったのかと思うレベルで暇な部署を点々としています。

もちろん運要素は強いですが、激務部署とホワイト部署を嗅ぎ分けて異動希望を出せていることにも由来していると思います。

皆さんも初配属は運ゲーになってしまいますが、異動先は激務部署を避けて通れるよう、周りの部署をよく観察することをお薦めします。

みなさんの初配、異動ガチャが成功することを祈ります。

以上

コメント