独法暮らしのモリモトです。
本サイトでは独立行政法人への転職を目指す皆さまを応援し、また転職に成功した皆さんのまったりライフを構築するためのお手伝いをしています。
このページを見ているあなたは転職活動に成功し、これから、もしくは今まさに、独立行政法人で働こうとしている方でしょうか。 あるいは、これから転職活動をしようとしている方でしょうか。
どちらにしても、転職した後のことは未経験の事ばかりですから、考えただけでも不安がいっぱいですよね。
モリモトも転職直後は不安でいっぱいでした。毎日「転職後 ●ヶ月 慣れない」「転職 仕事ができない」と検索してヒットするページを眺めては、精一杯自分の精神を安定させようとしていました。
今では現職にドカンと居座り、仕事が遅いのをいいことに適度に残業、爆弾が爆発しないスレスレのレベルの仕事をつつオマケの給料を稼ぎ、飽きたり疲れたら私生活を優先させるべく帰る。
「いやー、仕事できなくてごめん!私は精一杯やってるつもりだから、何卒ヨロシク!」と言わんばかりの図太さを発揮できるようになった私ですが、やはり入職当初はけっこう精神的にやられていました。
今改めて考えると、業務や業務環境、人間関係は全然きつくありませんでしたし、それは当時も認識はしていました。ただ、先が見えない不安に押しつぶされそうになっていたのかな、と思います。
そんなとき、同じ立場の人の話を聞けたらどれだけ参考になっただろうと思います。
モリモトはポンコツ職員の代表格みたいな存在でしたが、転職してから一年半くらいで「完全に慣れたな」と思いました。優秀なあなたであれば、もっと早くに到達できるでしょう。
本記事は、そんな私過去の私の経験を参考に、入職から一年半年までにあなたに降りかかる仕事とその対策をモリモトの体験ベースで書いてみたいと思います。
このページはサイト趣旨に則り独立行政法人に転職することをベースで書いていますが、その多くは民間企業でも活用できるものだと思います。
これからの転職先での仕事に不安を覚えている方、もしくは今現在転職先で悩まれている方。ご安心ください。この記事を、そんなあなたのための「転ばぬ先の杖」としてお送りします。
転職初日:何もできない。平常心で、まずは転職できた喜びをかみしめる。
おめでとうございます。転職初日です。厳しい転職戦線を勝ち抜き、あなたはついに憧れだった法人に入職しました。
忘れ物は無いですか?ちゃんと身だしなみを整えて。前日は深酒をしないようにしてくださいね。
そして張り切って行ってきてください。
初日の仕事
中途採用は即戦力とか言われるので、初日からどんな仕事をさせられるのかとドキドキの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、ご安心ください。転職初日は何もできません。文字通り何もできないのです。
初日はこれらの着任時イベントをこなすだけで終了します。研修や業務説明、引き継ぎはこの後も数日続くことすらあります。業務が始まるのは早くて次の日です。
初日は何かの説明会に来たみたいなスタンスでいると良いと思います。当然その日に聞いたことはあとで自分に関係することしかないので、聞き流しは禁物ですよ。
いずれにしても、仕事を振られることはほぼないので、焦るなんてことは全くないです。
初日の対策
まずは平常心でいることです。多少不安になることもあるかもしれませんが、あまり深刻に考えてはいけません。
例えば、たぶん独法あるあるだと思いますが、初日の研修ではコンプライアンスやら制度やら手続きやら、とにかく複雑な(そして意味の分からない)ルールを伴うものがもりもり出てきます。まじめなあなたは早速心が折れそうになるかもしれませんが、安心してください。 その複雑なルールはほとんど誰も理解していません。
ベテラン社員ですら「この手続きってどうやるんだっけ」「私これやったことないから知らないんだよね」とか言って平気で他の人に聞いています。たぶん完全に理解しているのは担当職員だけでしょう。
だから転職早々早速不安を感じる必要なんて、これっぽっちもありません。平常心です。
わからなかったらそのときに調べる、誰かに聞く。担当業務以外については、基本的にそんなスタンスで十分です。
あるいは、逆に気分が高揚して「なんかやってやるぞ、うおー」みたいな気持ちが湧き出てくる人もいるかもしれません。でも、今できることは何もありませんから落ち着いてください。 そして、あなたがその組織に転職できた喜びを、静かにかみしめましょう。
転職から一週間:まだなにもわからなくて当然。とにかく人に聞きまくる。
一週間もすると、少しずつ業務が始まります。この頃が短期的な焦りのピークかもしれませんね。
当然のごとく焦る必要はまったくありませんのでご安心ください。
転職から一週間頃の仕事
入職してから一週間の間に大量の研修を受け、前任者から大量の業務について引継を受けた直後だと思います。「こんなの自分にできるのか?」とか「もうすでに理解できていないことがある」と焦っているでしょう。
そんな中、待ったなしで仕事が振られます。最初のうちにあなたに割り振られる仕事は前任者からの引き継ぎで対応できるものがほとんどだと思います。
なんとか処理することはできる、という状態です。でも、その最中にも外からはバンバンよくわからない仕事が降ってくるので不安になっているかもしれません。
大丈夫です。まだなにもわからなくて当然です。あなたは所詮先週入ったばかりなのです。焦る必要はありません。
転職から一週間頃の対策
今あなたがすべきは、わからないことがあったらとにかく人に聞くということです。初日編でもふれましたが、このスタンスは長きにわたる独法暮らしのなかで最重要なポイントなので何度も触れます。
「聞くのが恥ずかしい」
「聞いたら怒られるかも」
そう思われるかもしれませんが、そんなこと無いですよ。
ちょっと想像してみてください。 例えば、あなたが同僚に「前職ではどんな仕事してたの?教えてよ」と聞かれたとしましょう。その時あなたは「なんだこいつ恥ずかしい奴だな」とか思いますか?思わないですよね。(その同僚がTPOをわきまえていれば。)
あなたは「相手は知らなくて当然なんだから」と、何の抵抗もなく、しかも少し気分良く教えるのではないでしょうか。
それと同じ事です。相手もあなたが入職後間もないことを知っています。そういうアドバンテージがあるときはじゃんじゃん聞いてみれば良いと思います。相手も喜んでくれますよ。
私の身の回りの例を紹介しましょう。ある日、私の上司が役所からの出向者になりました。その人は出向先のことなんてほとんど知りません。そして、着任したその日から帰任するまでの数年間、ことある毎に周囲の人間に聞きまくっていました。ある業務の意味、隣の部署がやっていること、部門長の考え方、国の制度の趣旨から外国の制度まで。
このように上の立場であっても(だからこそ?)質問する人を目の当たりにし、こうして自分の理解を最短時間で広げていく姿勢の重要性を実感することになるのです。私は質問があまりできなくて後悔した人間でしたが、そんな上司の姿を見て私も少々厚かましく質問することを覚え、部署異動があった後やわからないことが発生した時はとにかく聞きまくるということができるようになりました。
ちなみに、役所の人間は異動が多いので、着任して三日経ったら前任と同じ対応ができることを求められているようです。例の上司も、その発想で質問しまくっていたのかもしれません。しかし、そもそも三日でできるようになるなんて無理な話です。役所は何を考えているんだか。
転職から一ヶ月:やっと少しだけ落ち着く。自分の仕事を振り返ってみる。
「ああ、ようやく一ヶ月終わったか。」
これが一番最初に出てくる感想だと思います。この一ヶ月にあなたは色々なことを経験しました。
処理できる仕事にできない仕事。ミスすることや、怒られること。理不尽な出来事や疑問を感じずにはいられない社内ルール。前職のことを思い出す時間。希望と絶望が混じりあう休日。朝と夜。
まずはそんな一ヶ月を乗り切った自分を認め、素直に褒めましょう。自分を褒めるのに理由なんて必要ないですからね。
転職から一ヶ月頃の仕事
さて、もう前任者の業務は遠慮なくあなたに振られるようになってきますが、まだ周りもサポートしてくれます。
わからないことは聞く姿勢を失わずに、どこかでつまづいたらとにかく質問しましょう。質問しないで1人でむっつりやっている新人より、質問してくれる新人のほうがかわいがられますよ。
モリモトの職場のお局も言っていました。ちなみにお局に「私はどっちでしたか?」って聞いたら意味深に笑って立ち去っていきました…
ともあれ、あなたは一ヶ月を生き抜きました。そして、意外に思われるかもしれませんが、結構色々なことがわかるようになってきています。そして、最初の一週間目よりは落ち着いて仕事ができるようになっていると思います。
でも、まだ地固めの時期です。今慣れなくて死にそうなどと思う必要は全くありません。これから旅行に行く人が家の玄関の扉を開けた瞬間に「この旅行は失敗だった」とか悲観しているようなものです。
むしろここからがスタートです。荒波に揉まれて前も後ろもわからなくなるような一ヶ月だったと思いますが、ようやく自力で前を向いたり泳ぎ方を考えられるようになります。
転職から一ヶ月頃の対策
まず今、あなたは毎日、毎週、もしくは月の中で繰り返されるのルーチンタスクとその性質が把握できるようになっています。具体的には次のようなことです。
まずはこのようなルーチンタスクを意識的に把握することを初めてみてください。これだけで随分違います。そして、できればそれをスケジュールの中で可視化していきましょう。
このようにルーチンタスクを洗い出して自分のスケジュールに入れ込むことは日々のタスクを実行していく上で非常に重要な概念になります。着任後間もない今だけではなく、今後も継続的に自分の仕事を観察する習慣をつけることを強くお薦めします。
うまくできるようになれば、一日の終業時間をコントロールし、一日のはじめに自分が設定した時間に業務を終了することができるようになれます。これの行き着く先が残業ゼロです。このあたりは別の記事で今後解説します。
そして、可能であれば周囲の人との対面でコミュニケーションを積極的に取ります。モリモトが繰り返しお薦めしている質問もそうですが、対面であることが重要です。そのほうが相手の好印象を勝手に獲得できるためです。
「でたよ老害」と言われそうですが、これに救われたことが何度もあります。こればかりは譲れません。
転職から三ヶ月:慣れと不安が錯綜する。積極的に自分をケアする
三カ月経ちました。「慣れたかな?ちょっと慣れたな」こんなことを思い始める時期です。
実際、法人自体には多少慣れてくる頃だと思いますし、部署自体にはさらにもう少し慣れたと言える頃ではないでしょうか。おそらく、もう何をするにも緊張するということはなくなっているはずです。
そんな時期だから、まずは自分をケアし、調子がくずれないよう対策をとっておくことが重要です。
転職から三ヶ月頃の対策
まずは対策から触れます。この時期は慣れのせいか少し気が緩みがちです。
こんなことにならないように注意しましょう。
モリモトはぜんぶやりました。
あと、ちょっと気持ちが沈むことがある時期です。三ヶ月必死に頑張ってきてヘトヘトなことに加えて、慣れてきたことで自分のことを客観視できるようになり、
「自分は組織に貢献できているのか?」
「前職の方が良かったかも」
「この転職は失敗だったのでは」
そんな不安感が出てくるからでしょう。
内省するのは良いのですが、単純に疲れていてネガティブな思考回路になっているだけということもあります。あなたは自覚していないかもしれませんが、体力・精神ともにかなり消耗しているはずです。
だから、まずは自分を積極的にケアしてあげましょう。
休みに運動したり温泉に行ってもいいです。人と話したり、趣味に没頭するのもいいです。多少不健康でも好きならドカ食いや大酒を飲んでもいいでしょう。
とにかく自分をいたわってあげましょう。体調を崩さないようにするというのもありますが、何よりもメンタルを正常に近いところで維持することが重要です。
モリモトはこの時期に少々病みました。これはヤバいと自覚したので、昼休みに日光浴をするようになりました。未だにやっていますが、これはかなり効いた気がします。
転職から三ヶ月頃の仕事
さて、仕事面はどうでしょう。あなたは多分自覚していないと思いますが、日常的に回ってくる仕事の6割くらいは回せるようになっています
たまに降ってくる4割のよくわからない、対処したことがない業務についても「なんだこの意味のわからん業務は」「面倒くさそうな仕事だな…」とか思いながらも前に進めることはできているのではないでしょうか。
大丈夫です。いつまでたってもよくわからない仕事は発生しますし、それが発生したら都度悩みながら進めるものです。
つまりあなたは日常タスクについては先輩職員とほとんどおなじレベルで仕事を回せるようになっています。毎年恒例みたいな長期スパンの定例タスクを処理した経験が少ないことや、まだ見えていない組織のクセ(根回しの方法とか役員が大切にしている考え方とか)を知らないので苦労しているだけです。
そして、毎月の定例タスクが見えるようになってきていると思うので把握していきます。来たるべき日に自分の時間を最大限確保するためです。
転職から半年:だいぶ慣れる。あなたの役割を探してみる。
半年もすればだいぶ慣れてきて、あなたの得意な仕事が見つかりはじめる時期です。
右も左もわからず慌てるようなことはほとんどなくなり、精神的にも苦しまなくなってくる頃です。
転職から半年頃の仕事
「得意な仕事なんて無いよ!全然慣れてないよ!」と思う方、ご安心ください。まだ明確な自覚は無いこともあります。でも、「なんかこのタイプの業務は円滑に回せるな」とか「最近、以前はなかったタイプの業務が増えてきたな」といったことはないですか?
それがあなたの得意な仕事になり得るものです。
前者は言うまでもないですが、後者は周囲の評価を得る意味でも重要です。つまり、周りの人間はあなたに聞けばなんとかなる、つまりあなたは頼りになると思っているのでこの手の業務を依頼をしてくるのです(受ける側としては迷惑千万ですが)。
もしあなたがこれらを「得意だ」と気がつけたら、その時が力の入れ時です。
そして、時間をかけて事実上あなたにしかできない仕事に仕立てていきます。仕事を属人化してしまうのです。
これは通常のビジネスの流れには反します。マネジメントからも嫌がられるでしょう。でも、あなたに属人化した仕事があれば、それはその組織におけるあなたの強みになります。
この強みは本当に重要で、メンタルを病んだ時の助け舟になることもあれば、人事評価に思わぬプラスの影響を与えてくれたりするものです。だから手放してはいけません。
もちろん、表立って属人化してはダメです。「なんかこいつしか捌けない業務があるな」と周りが感づき始めたら、積極的に標準化する方法を考えるポーズをとりましょう。大丈夫です。よほど真面目に取り組まなければその標準化は成功しません。
そうして、あなたの聖域を静かに構築していってください。
転職から半年頃の対策
この時期に重要なことは、下手に焦らないことです。
上記のように得意なことが見えてくる時期でもありますが、同時に苦手な仕事に気がついてしまったり、正体不明な未知の仕事がぽつぽつ出てきてしまう時期でもあります。
そして、そういった一切合切を主担当として任されるようになってくるのが、この半年という時期です。
「この先もこんな仕事をガンガン任されるのだろうか」と不安に感じることが出てくるでしょう。
でも大丈夫。半年時点であればこの感覚は普通です。少し解説します。
独法にはある種の毎年恒例の業務が発生します。それは省庁からの照会であったり、どこかの部署の都合でぶちあげられた意味不明な業務であったりと、様々です。
こういった業務は他の人にとっては単なる定例業務ですが、あなたにとっては正体不明の仕事です。
こういった定例業務が存在することに気が付きつつ、まだその半分しか経験できていないのがこの半年というタイミングです。つまりあと半年はこの手の業務でペースを乱されます。
そんな時、あなたは手元に降ってきた仕事をすべて円滑に回すことはできません。でも他の人は予測できているのでスマートに対応できます。
あなたはその状態で自分と周りを比べているから「自分はあんな風にできていない」と焦るのでしょう。
「人と自分を比べない」というのは核心をついた考え方ですが、少々むずかしいです。だから、せめて「今はまだできなくてもいいや」と割り切ってしまうことです。
ここでできないことを気にし始めてしまうと、負のサイクルに巻き込まれてしまいます。不可解な仕事に手こずる。そのせいで普段はつっかえない通常業務にも影響が出る。それに凹んで負のサイクルが形成される。
対策は、今あなたが出来ることを再認識することです。
あなたには少なからず得意なことや無理なくできることが一つくらいはあるはずです。それはもしかすると、前任者が苦手な業務だったかもしれません。
その時点ですでにあなたは、あなたの強みを発揮しているのです。
だから、あなたは「これはできます。他のことは頑張ってるところですが、それに免じて大目に見てやってください」というメンタルを持っておくべきです。
「そろそろ1人前にならないと」と焦る気持ちはわかりますが、まずはあなたができていることを素直に観察してみましょう。そして、自分自身の成長を評価するのです。
冷静な状況分析はいついかなる時もあなたを導く指針になります。
転職から一年:業務に完全に慣れる。「あなたの仕事」ができてくる。
おめでとうございます。一年が経ちました。
転職が決まった時や入職した時の気持ちを覚えていますか?日記とかつけている人は、当時からいろいろと成長した自分が見えるはずです。
ここから二年目が始まります。仕事ぶりや日々気をつけることをチェックしてみましょう。
転職から一年頃の仕事
あなたはこの一年で年間のサイクルを経験しました。あなたの仕事はここから劇的に楽になります。
まず、過去と同じ業務はただの「作業」と化します。昨年とほぼ同じ方法でやっつけることができるためです。労力は3割くらい減りますし、無駄な動きも減るので必要時間も少しは減ります。
そしてなにより、「去年のこのくらいの時期にあの糞みたいな業務が発生した」という忌まわしい記憶が今後の武器になります。
具体的には、その糞業務が年単位の定例業務であった場合、発生するタイミングを予見することができるようになるため、他の業務とのバランスをとりやすくなるのです。
今はまだ年単位の定例業務を正確に把握しきれないかもしれませんが、だいたい「これは毎年やる羽目になるやつだな」という予測は経ちます。
そういう視点で仕事を観察できることがとても重要です。
これは独法に限った話ではありませんが、多くの仕事は定例タスクの組み合わせです。一年を経験したあなたは、独法の(その部署における)定例タスクのほぼ全てを経験したことになりました。
部署異動があると使えなくなる経験もありますが、中には全部署共通の業務もあります。細かな部分が違うかもしれませんが、勝手を知っているのでだいぶ進めやすいです。
そうです。あなたはここまで多少辛い思いをしたかもしれませんが、その一番つらい時期は終わりました。ここからはどんどん楽になっていきます。
転職から一年頃の対策
まずは定例タスクは漏らさずにチェックしておくことです。
定例タスクってどうやって把握していますか?私はOutlookの予定表で「繰り返し予定」として登録しています。
毎週の会議の準備。毎月の書類処理。毎年冬頃に行う調達の準備。
特に自分から先手を打っておくと楽になるタイプの仕事は「毎月第n●曜日にxxxをする」というスケジュールを定期スケジュールとして組んでしまうと楽ですよ。
たぶん独法の多くはMicrosoft 365を使っていると思うので、みなさんも使える手法であるはずです。
そして、属人化した業務に関するスキル向上です。
特別なことは必ずしも必要ありません。定期的に情報収集したり、関連する外部研修に積極的に参加したりするくらいです。
前者は他の業務同様定例タスク化してしまえばよいです。後者は多少時間を消費しますが、人事評価のアピールポイントにもなるのでやっておいて損はないです。
モリモト的には偉くなりすぎることは御免被りたいですが、どうせ年功序列なので人事評価のプラス査定をもらえるものはもらっておくというスタンスです。
これをやっておくことで、あなたの強みをどんどん伸ばしていきます。
属人化タスクに必要な労力をどんどん削減できる
この手のことはこいつにお願いすればOKと周知されていく
こういう状況を作っておくと仕事はとても楽になります。
ちなみに、なんでもできるスーパーマンを目指したり、その結果ありとあらゆる業務があなたに舞い込んでしまう状況を作ることは避けるべきです。
あなたの労力、時間がどんどん奪われ、仕事以外の時間を豊かに過ごすことができなくなってしまいます。まったりきままな独法暮らしが崩壊してしまいます。
モリモトは元がポンコツなので逆立ちしてもその状況にはなれないのですが、あなたが優秀である場合には注意が必要です。
こういうときは、あえてひとつの業務しか頑張らないと決めて、その他の業務は適当に捌いてみてはいかがでしょうか。
やらないことを決めることも、仕事、ひいては人生において重要なことです。
転職から一年半:組織に完全に慣れる。「あなたの仕事」を進めつつ、自分の省力化に着手する。
一年半が経ちました。もう慣れるとか慣れないとか、そういった感想すらほとんど持たなくなる頃ではないでしょうか。
そろそろあなたらしさを発揮するための準備ができるころです。
転職から一年半頃の仕事
あなたは四半期単位の定例タスクをテンポよく捌けるようになっている頃でしょう。年に一回とか数年に一回レベルの定例タスク以外はほとんどできるようになっているはずです。
また、面倒な突発タスクの種類やその発生パターンもわかってくる頃です。
厄介な突発案件の発生原因はだいたいがこの辺に集約されます。この手の業務は経験がある上司や先輩職員でも手を焼くことがあります。彼らとよくコミュニケーションをとりつつ対応し、事なきを得ましょう。
こういった厄介な敵を相手に共同していると団結感のようなものが湧いてくるものです。周囲の人間が自分に対して良い心象を持っていることで損はないので、そのためのポイントをこういったタイミングで無理なく稼いでおきましょう。
ちなみに、こういう時にその人らしさが垣間見えたりします。良くも悪くも。「この先輩はフットワークの軽さで仕事してるな」「この課長は思い込みが強くて客観的な意見を出せないタイプだな」とか見えます。良いところは真似して悪いところは自身に当てはまらないか振り返ってみましょう。
そのように気が付いたことは、やがてあなたらしさを補強する武器になるのです。
転職から一年半頃の対策
この時期は仕事を普通にさばけるようになっています。振られた仕事に対しても「ああこれか」とほぼ無感情に回せるようになります。
するとどうでしょう。転職前に法人や事業に対して抱いていた希望や憧れをほとんど感じなくなってくる頃でもあります。
ここでお薦めなのが初心に帰ってみることです。具体的には、自分が過去転職活動で作った自己PRとか、志望動機とかを見てみることです。
思い出に浸るくらいの感覚でいいのでさっと眺めてみてみてください。結構新たな発見があったりします。
「事業について間違った理解で書いてるな」など笑えてしまうものや「やけに核心を突いたこと書いてるな」と自分自身に感心するものもあるでしょう。
そうして、今自分がこなしている仕事のことを考えてみます。当時本気で目指していたことを今まさに実践している自分がそこにいることに気が付くことでしょう。
自分に自信が持てるはずです。
こういう自己肯定感とか自己効力感というのはストレスが多い現代において大変重要です。他にも色々な手段がありますが、仕事の中でこの手の感情を持てていると日々のメンタルが非常に安定するのでお薦めです。
いずれ慣れるから悩まなくて良い
転職初日から一年半後までの道のりをモリモトの経験ベースで解説してみました。
もし皆さんが転職直後に慣れないと悩んでいるのであれば、「悩まなくてもいいんだよ!」ということが一番伝えたかったことです。
一年半で慣れていないと思っていても全く悩む必要はないですよ。例えば、転職から二年が経過するとそろそろ異動があり得ます。そうすると大部分がリセットされますが、その時の苦労は転職直後の苦労よりはるかに軽いことに気が付くでしょう。
そうやって、自分で気が付いていなくても慣れていっているものなのです。
だから転職してから日が浅い人はなおさら焦らないことです。いずれ慣れる日が来ます。慣れたなあとすら思わなくなる日が来ます。
むしろ慣れるために四苦八苦している今は貴重ですし、そんな大変な時期に一生懸命前に進もうとしているあなたはとても素敵です。
いつか「そんな時期もあったなあ」と笑えるようになります。仕事でも、仕事以外でも、日々の楽しみを見つけて過ごしていきましょう。
この記事があなたの不安解消に少しでも役立てればうれしいです。あなたならきっと大丈夫ですよ。
以上
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